Excel頼みのレポート業務から、ERPとデータ基盤を組み合わせた運用へ

Business Centralで業務と会計の基盤を整えたうえで、データ基盤とレポート環境を構築。 集計作業の手間と属人化を減らし、日常業務で使える形で数字を扱える状態にしました。

クライアント名は非公開としています。 情報の取り扱いも含めて、私たちのサービスの一部です。

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概要

プロジェクト概要

  • クライアントは既存の会計ソフトを利用していましたが、使い勝手や拡張性に課題があり、業務やレポートの要件に十分対応できていませんでした。
  • その結果、多くのレポートをExcelで補う必要があり、マクロや手作業で運用を維持する状態になっていました。
  • 同じデータを何度も入力する、やり直しが発生するなど、月次の集計にも大きな負担がかかっていました。
  • さらに海外拠点もあり、各拠点からデータを集めてまとめる作業にも毎回時間がかかっていました。

課題

  • レポート作成はほぼExcel前提で、資料を作るたびにマクロや手入力、重複作業が発生していました。
  • 集計ロジックはファイルごとに分散し、担当者の理解に依存する状態で、変更も容易ではありませんでした。
  • 一部を修正すると他の表に影響が出るなど、常に不安定さを抱えていました。
  • また、拠点や海外側のデータを集めて整える作業にも時間がかかり、「数字をまとめるだけ」で多くの工数を要していました。
  • 今後の拡張にも対応できる、安定したレポート環境が必要とされていました。

アプローチ

  • ST Systemsは、無理なく移行できるよう段階的に進めました。

フェーズ1:ERP基盤の整備(Business Central)

Microsoft Dynamics 365 Business Central

ERPを業務の基盤(システム・オブ・レコード)として運用。

  • 既存データを移行
  • 日々の業務と会計データを整理
  • 拠点をまたいでも同じ基準で扱える状態を構築

フェーズ2:レポート・データ基盤の構築

  • ERPが安定して運用できる状態になった後、レポートと分析のための基盤を構築しました。

Apache Airflow

定期的に実行されるデータ処理を管理し、複数の処理を順序通りに実行。失敗時の再実行も含めて安定した運用を支えます。

Airbyte

ERPや各種システムから必要なデータを取得し、データ基盤へ同期する連携レイヤー。

Snowflake

レポートや分析に必要なデータを集約し、整理された形で保持するクラウド型のデータ基盤。

Power BI

一元化されたデータをもとに、実務で使えるダッシュボードやレポートを作成・共有。

  • 業務はERPで管理し、レポートはデータ基盤で扱うように役割を分けることで、
  • 集計の安定性と再現性を確保しました。

成果

  • Excelやマクロへの依存は大きく下がり、重複入力や手作業も削減されました。
  • データが一元化されたことで、拠点をまたぐ集計や確認がしやすくなり、海外拠点のデータ収集も大きな負担ではなくなりました。
  • レポート作成は「その都度なんとか作る作業」から「繰り返し使える仕組み」へ変わり、必要な数字にすぐアクセスできるようになりました。

Before / After(全体像)

Before

  • 使いづらい既存会計環境
  • Excelが実質のレポート基盤
  • マクロで何とか回す
  • 手入力・二重入力
  • 拠点ごとの回収と突合
  • データが分断

After

  • Business Centralを業務の基盤に
  • Airflowで定期処理を管理
  • AirbyteでSnowflakeへ同期
  • Power BIで実用的な可視化
  • 拠点横断の一元化
  • やり直しを減らす自動化

必要だったのは「道具を増やすこと」ではなく、手作業と属人性を減らし、数字の出どころを明確にすることでした。

システム関係図

システム関係図Source operations flow into ERP, then integration, warehouse, and reporting. Airflow coordinates the pipeline as an orchestration layer.AIRFLOW(処理の管理)定期実行される処理を管理し、監視や失敗時の再実行まで含めて、レポートが“毎回同じ手順で回る”状態を支えます。
各拠点の業務・取引
Inputs across locations
Business Central(ERP)
Operational core / record
Airbyte(連携)
Extract + sync
Snowflake(データ基盤)
Centralized analytics store
Power BI(レポート)
Dashboards + reports

Operational core

Business Central(ERP) remains the source of record for operations—kept lean so day-to-day work stays reliable.

Reporting layer

Snowflake(データ基盤) + Power BI(レポート) focus on consistent reporting—without putting analytics load on the ERP.

インパクト

  • 拠点集約

    拠点ごとの回収作業から、一元化された参照へ。

  • レポート速度

    都度の作り直しから、再利用できる定義とダッシュボードへ。

  • 数字への納得感

    属人化したロジックから、出どころが追える手順へ。

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